こんばんは。
先週末から今日にかけてリーマン業・賃貸業と怒涛の数日でした。
さすがに帰りの電車では爆睡、、、とはならずに、必死こいて建築関係の動画をYOUTUBEで見てましたw。
#先日購入した本・動画・現地徘徊で現物を見るツアーを重ねる中で大分建築に関する知識はついてきたかもしれません。んまー、プロには当然及びませんが、言葉で置いていかれる状況はなくなってきたかも。
土曜の夜は、僕の大好きな同郷のバイカー大家さん&ニーノさんウェビナーで心震えておったのですが、

土曜日に朝は、湘南ヴィンアパのリノベ打合せを現地の職人さんを見つけ出してやってきました。


新築であれば、工務店もしくは、設計事務所の方との打合せとなりますが、
築古アパートとなると、まぁ、品川・横須賀・東横のそれぞれの築古アパのデザインリフォーム・リノベーション・コンバージョンと戸数少ない割にあれこれやってきているわけで、それなりの知識と経験をベースに、自分たちで部屋の間取り・設備配置・内装については、企画してこれを職人さんに具現化してもらうプロセスは身についています。
なので、今回も掘り当てた職人さんに直接依頼しようという流れです。
ですが、ちょっと今回は、いつもと流れが違いました。
なんか、この職人さんが妙によそよそしくて、基本的にこの案件に乗り気じゃないそぶりが、会話や身振り素振りで伝わってくるのです。(伊達にリーマン業続けてませんから、この辺の違和感ってのは感じ取れる力だけはありますw)
うちのヨメちゃんが一生懸命このヴィンアパへの思いを伝えてながら、どうにか話に引き込もうとしますが、一向に食いついてこない。。。
「はー、なるほどー、そうできたら面白そうですねー」とか
「あはは、うちにできるかなー」など、、
どうも、よそよそしいというか。。。
金額結構する悪くない商談なのに。。。なんでだろ。
なにか、腹の中に抱えていると思い、僕から直球を投げてみました。
カ:『失礼千万でお伺いしますが、ぶっちゃけやる気あります?』と。
最初は失礼のない様、ビジネスとしての最低限のマナーは守るのですが、こういうのらりくらりの流れはお互いに時間のロスでしかないので、少しシリアスに、かつ、ストレートに聞くべきこと・確認したいことに絞ってお話をすることにしてます。
その瞬間、職人さんの表情が変わり、真剣なまなざしで僕にこう切り出されました。
、、、なるほど。な。と。
#以下、”カ:kanaloa”、"職:職人さん"と表記。
職:「えー実は、お支払いの方は大丈夫なのかが気になっておりまして、不動産業者の方(※)だとどうしても心配で。。」
※挨拶時に、僕らは意識して「不動産賃貸経営を10数年やっている」旨を伝えて、初心者じゃないんだよ、と牽制球を投げるようにしてます
カ:『え、それどういうことでしょうか?』
職:「以前、数回、支払いを踏み倒されて逃げられたりしたんです。いずれも不動産業者の人だったのですよ。
先日も30万程度と小さい額ですが、僕が担当した仕事の支払いを踏み倒されて、、、
仲間の大工の棟梁なんて、それが原因で(まぁ、お人よしすぎるってのもありますけど)会社が飛んじゃって。」
カ:『えーー、何すかですかそれー、ひどい!!』
職:「えぇ、だから、最近は実需でちゃんと支払いいただける商売に切り替えているんですよ。」
「kanaloaさんも不動産賃貸経営ってきいたもので、ちょっと拒絶反応が出ちゃって、、、」
カ:『そういうことでしたかー。ごめんなさい、失礼な聞き方しちゃって。背景がようやくわかりました。』
『ちょっとお待ちくださいね。』
ヨメちゃんにお願いして、僕らの経歴書・経営実績一覧・資産状況(エビデンスでなく、サマリー)を一冊の資料にまとめたもの(基本的には金融機関とか、信頼関係を結びたいところにお渡しする資料で、それなりに創り込んであります)をその場でお見せして、
- 僕らの経営実績
- 資産状況(詳細じゃないっすよ、こんだけお金持ってます程度)
- 過去に業者さんへの不払いがないこと、融資とかで遅延を起こしていない事
を懇切丁寧に説明しました。よくよく考えれば、道端でそんな話を切々とする中年男女ってはたから見たら相当あやしいかもですがw。
その甲斐あって、徐々に職人さんの表情が明るくなってきました。以降は、彼も前向きにいろんな話をして頂ける、そんな空気が出てきました。
カ:『まぁ、これを見せたからといって、根拠と言えるかはわかりませんが、少なくともこれは金融機関さんと連携する際にお見せする大切な資料なんです。僕らが今見せられる精一杯の誠意なんです。これで信じて頂くしかないです。』
職:「ありがとうございます。いえ、これで少し安心しました。わかりました、まずはお見積もりいたします。規模が規模だけに我々で受けられるかという話が別の意味であるかもしれませんが、少々お時間下さい」
カ:『こちらこそ、ありがとうございます。企画・運用・管理は僕と管理会社で連携してやれますが、商品としてのこの建物の再商品化は職人さんにしか具現化できないのです。是非お力をお貸しください。』
こう伝えて、現場でお別れしました。(ちょっとだけ、菓子折りをお渡しすることも忘れなくw)
打合せを終え、ヨメチャンと、海岸までプチデートすっか、ってことで歩きながら先ほどの話でもちきりに。
やはりこれが、今の不動産賃貸業へのイメージなんだろうなーって。
海千山千の方々がこの業界に入っては出ていくそんなある種の「戦場」なわけですが、
その結果、本来、まっとうに働いて、まっとうな価値を世の中に提供できる職人さんの人生が捻じ曲げられている現状。
これは、ゆゆしき問題と思いますよ。僕は。
こんな関係性では、産み出せたであろう、価値ある建物が世に提供されないですよ。
本当に腹立たしい。コラー! ( `Д´)ノ
昨今の儲け先行の不動産投資市場のバッドな部分がもたらした結果なんじゃないかと思います。
多分、上記で飛んだ職人さんたちのことを、このバッドな領域で生きている連中は、道具としてしか見ていないんじゃなかろうかと。
大間違いです。ほんと、大間違いですよ!コラー! ( `Д´)ノ
これはどの世界でも共通して言えることですが、モノ・コトの価値を創り出す本質的な力は、仕組みでもなく、お金でもなく、まぎれもない、「ヒト」なんです。(不動産テックマンセーの方々にもちょいと物申してますよ。)
このヒトをないがしろにしている、不動産賃貸の一部の人々により、この世界で懸命に戦っている多くの意思ある人々の評価が一緒に下げられている。
困ったものです。
少なくとも僕は、過去、一緒に築古物件をリノベしてきた職人さん達には、最大の敬意を払って、「一緒に価値を生み出すパートナー」としてお付き合いし、時には喧嘩もしますが、最終的には結果を出しています。
やはり、お互いをリスペクトし、創り出す商品(物件)に住まわれる方々の幸せを一緒にイメージして一つのプロジェクトの結果を出せることが一番楽しいと思うのですがね。
もちろん慈善事業ではないので、一定の収益は必要です。ただ、その収益を突き詰めるがゆえに、会社の理論に押し流されるがゆえに、本来大切にしていくべきパートナーである職人さんを犠牲にすることだけは絶対にあってはならないと考えます。
きれいごとかもしれませんが、、、いや、きれいごとじゃないかもね。
だって、職人さんいなくなったら、家、建たねーじゃん。( `Д´)ノ
ヨメチャンと、これまでの自分たちのやり方は間違っていないよね。って言いながら、
初秋の湘南の海をお散歩して帰りました。
是非、同じ道を志すあなたも、折を見て、職人さんとの付き合い方や、それだけではない、不動産賃貸業を続けるうえでお付き合いのあるすべての方々との付き合い方を考えてみてはいかがでしょうか?
皆、血の通う人間です。
思いを届ければ、きっと良い形で帰ってくると僕は信じています(規模の大小にかかわらず)。
ちょっとでも、考えてもらえれば嬉しいです。
#さて、ヴィンアパの売主様への手紙が大詰めです。これからヨメチャンと推敲作業して、明日か明後日には買い付け出します!!
では、引き続きやったるでー!!°д°)o シャーー!!イッショニ、ブチカマシタローゼー。