湘南Kanaさん5.0 と。行こーぜ!ゆるく楽しい賃貸経営の海原へ♫

2007年に初めて不動産投資を始めました。ペースは同時期始めた成功大家さんたちと比べると、ゆっくり、の~んびりペースですが、嫁さんと息子と楽しく前向きに取り組んでおります♪2020年11月法人設立!!2021年に念願の湘南ぐらしを実現!!ゆるく楽しく不動産賃貸経営を楽しみたいあなた。是非このブログを暇つぶしに読んで下さいませ♪

(その2)都内私鉄徒歩4分、築10年以内物件(見送ったけど、、、欲しかった。。)

こんばんは。
今日も大好きなJUJUのアルバム「YOU」を聞きながらの投稿です。
妻子持ちのアラフォーオヤジが聞くにはちょっとキツイんでないの?というあなた。
えぇ、その通りだと思います。でもいい曲。いい声してます。JUJUさん。一度でいいから、ブルーノートで彼女の歌声を聞いてみたいもんだ。


さてさて。話を標題に戻しましょう。


ネットに転がっていた、とある業者さんで扱っていた都内の物件。
スペック的には以下でした。


  • 都内南部、某私鉄各駅停車駅から徒歩4分
  • 木造、築10年以内

  • 評価は都内にしては十分

  • 間取りも絶妙、広めで、セキュリティも配慮

  • 利回り6%前半

利回りの低さ故に、イールドギャップ云々という細かい理由(詳細は前回に記載)指値交渉をしてみましたが、やはり業者さんからの回答は、


  売り主さんの、抵当が外せない。

というものでした。
残念。


現時点で値下げした7%前半での買いあがり、、、あ、いやちがうな、売値での購入も頭をよぎりましたが、踏みとどまりました。
もちろん、場所柄の市場の強さ(近郊エリアの新築7%の利回りとは持つ意味が「本質的に違う(*1)」こと)、
流動性の高さを考えればこの利回りでも買う価値はあるにはあるのですが、、、


もう少し効率よくビジネスを回したいという思いもあり、、、
結果としては、見送ったというものです。

(*1):近郊エリアの新築7%の利回りとは持つ意味が「本質的に違う」とは、どういうことか?


都内の駅力のあるエリアでの新しい物件の表面利回りと、首都圏近郊都市の駅力が「イマイチ」なエリアでの表面利回りの持つ本質的な部分は全然ちがうということをここで(自分用にという意味でもおさらいしてみます。


表面利回り=15%、20%、、、とってもいいいびきですよね。
僕も大好きです。


このブログを読んで頂いている聡明なあなたであれば、いまさらこれについて説明は不要だと思います。
この表面利回り程、「フワフワしたあいまいな、実態のない数字」であるという事です。


よく、不動産投資で使われる数字である、「GPI(グロス・ポテンシャル・インカム)」とマイソク(不動産の広告チラシ)で見られる「表面利回り」をごっちゃにされている方を見受けますが、これも全く別物です。


言葉の意味を抑えてみてください。
グロスポテンシャルとは、「潜在的な力」を意味しています。
GPI 不動産投資でグーグル先生で引いてみると、上位に示される説明では、

空室や滞納による損失が全くないと仮定した場合における年間賃料収入総額(満室時賃料)のことで、物件から得られる年間の最大収入額を意味します。


などとあります。これも間違いじゃないのですが正解でもない。


大事なのは、


その物件が、「本質的に、その市場においていくらの収入をその年に叩き出せるか?(ただし、空室・滞納なしで)その力のこと」という事なんです。


ここを読み間違えないようにしてください。
なんとなく、売り主側の業者から得たレントロールを見て、じゃぁ、GPIがこれだ!というのも間違い。


レントロールの値には「遅行性がある」と考えるべきです。


なぜかいうと、その値は、数年前、(場合によっては10数年前)の値だったりしており、今現在の収入力を示していないから。
今現在の収入力を得たいのなら、やはり物件の現地に飛んで行って、周辺の業者へのヒアリングを最低3社をやってみないとわからない。
若しくは、遠隔地からの投資であったとしても、最低は、HOMESとかの募集賃料相場をみたり、信頼できる業者からの情報を多面的にとらえて、この値を捉える必要があります。


ここを間違うと、それ以降の計算がいくら正確・精密であったとしても、「意味のない値になる」という事になります。


だって、物件の本質的な価値をしめす最初のインカム値が狂った値だから。


話を「近郊エリアの新築7%の利回りとは持つ意味が「本質的に違う」とは、どういうことか?」に戻しますね。
つまりは、その表面利回りが示す値は、「本当にその値どおりなのか?」という点。


  • 実は、その値を精査すると、GPIベースでは、6%になっちゃった。(よく新築では、水道をひくための予算が別建てで計算されていたりしてそれを組み込むと平気で1%の利回りが下がったりします。

都内の需要が高いエリア以外ではこういうことが頻繁に見られます(よく、ネットで出回っている新築物件のこういったエリアの物はGPI引き直すと大抵軽く1%は低くなったりします。)
需要が低いこういったエリアで大した間取りでもなく、ニーズもろくに反映せず、部屋数だけをムリクリ増やして利回りを稼ぎ出している(つもりになっている)物件に手を出してしまった投資家さんを数名存じていますが、(本人もそれを後に認識されて、苦労されているご様子でした。。。)こうなっては遅いので本当に気を付けてください。


これに対して、僕が検討していたこの物件は、賃貸相場の調査、実際に近隣の業者さんへのヒアリング、店頭の物件チラシの調査から、GPIベースの方が表面利回りを上回っていました。


しかも、物件の質も非常に高い。
街の雰囲気も落ち着いていて、地に足がついている。


だから、GPIベース8%後半位で築10年以内であれば、十分CFが取れると判断した為、「欲しい」と思ったのです。
ただ、売り主の「値下げしたつもりの」価格では、僕の保有・売却シナリオが成立しない為、やむなく、指値。(実態としてはもう少し買いあがればいけそうだったという後日談あるにせよ)指値通らず、断念。


となったのです。
恐らく、指値前の価格でも現金買いの方でしたら、非常にいい買い物になっていると思います。
僕はレバ効かさないといけませんからね。冷静に。冷静に。というわけです。



ならば、物件を選定する際に何を基準に攻めていくべきか?(僕の持論ですが、、)


では、物件選定で、どうやって最初の網掛けをしているか?
これはあくまで僕の「選定勘」ですが、、、
そうですね、この選定勘は、

  • まぁまぁ自己資金を持っている
  • リスク志向は、ミドルリスク・ミドルリターンのドメインだけど、その中でもリスク志向は高いほう


という立ち位置の人であれば参考になると思います。
※投資におけるリスク志向は、「あんたが良いと思えば、それで良い!(というか、大きなお世話じゃ!)」なので、強要しちゃあかんものなのです。


で、選定勘ですが、、


  1. まず表面利回りは無視する(あとで、へー、そんな利回りなの。という程度にしか見ない)
  2. 自分が調査した結果「賃貸需要が高い」というエリアに絞る
  3. 物件の面構え(*2)がいいかどうかをある程度見極める
  4. 物件価格と金融機関がみてくる評価のかい離をある程度みる

という感じで選定していきます。
ここでの注意ですが、賃貸需要が強い=大きな駅というわけでもないのでそこはご注意。
例えば、地方では、駅なんてどうでもいいそうですから。また、都内でも大きな駅の近くの各停の駅であれば、乗降客数が小さく(たとえば、1万人いかないとか)ても、マーケットが大きな駅まで狙える(その駅までどフラットで歩いて25分切るんだったら、普通に歩いてそこまで行く人はいくらでもいますから)ことがあります。


で、物件の面構えですが、新しいからいいというわけでもなく、あくまで、間取りが今後自分でいじれるものであるか?購入時点で十分に将来のニーズにも耐えうるものであるのか?周りは汚くても、ちょいと掃除すれば、ちょいと塗装すればガラリと雰囲気が変わるのであれば、それは逆にお買い得という考え方もあるんですよね。
この辺で面構えが良い、もしくは今は悪くても直せば光るやつは、面構えが良いと僕は考えるようにしています。


で、物件価格と金融機関が見てくる評価とのかい離を見て、これが明らかに価格の方が高ければ、相応の指値もアリだし、自己資金を突っ込んでこのかい離を埋めてしまってもいい。


これと、GPIから経費やローン支払いを抜いたNOIと、自分が「このエリアならこの程度の利回りで回せる」という利回りで価格をはじいてみる。
(この時点で、売り主の想いとかは気にしません。)


で、この価格が、べらぼうに売値からかい離しているのであったとして、それでも指値をすべき素晴らしい物件であるならば、そのロジックを誠実に業者さんに伝えてトライすべきだと思います。


僕は現在、「このエリアならこの程度の利回りで回せる」、この「利回り」が、大体現状の利回りから+1か+2%程度高いところにあります。
なので、なかなか指値が通らない。。。


頑固と言われればそれまで。(投資機会を失ってしまうぞ。と言われそうですが)
見方を変えれば、「これはぶれない軸」。


だって、普通に売っている価格だと明らかに儲からないから。。


不動産投資は、不動産賃貸ビジネスですから、儲からないといけません。(ちゃんと、世の中に価値を提供する、という前提で、です)
ボランティア精神でよしとするならば、それはそれで結構ですけど。違いますよね。


しばらくこういう状況が続きそうですが、この状況、どこかで潮目が変わると信じて、毎日、これからも市場と会話を続けていきます。


※今日もまた、2件ほど面白そうな物件があったので、数字の精査と価格設定をしております。


同じ状況にあるあなた。
めげずに、毎日の積み重ねをしていきましょう。それこそが、地に足の着いたビジネスですから。


ちょうどJUJUのアルバムが終わったので、この辺で。
おやすみなさい。

(その1)都内私鉄徒歩4分、築10年以内物件(見送ったけど、、、欲しかった。。)

曇天ですが、今日はJUJUの音楽をバックにブログ、書いてます。
アンニュイな週末にはもってこいの音楽ですね。



さて、最近立て続けに物件に買付、、、の前の交渉で駆逐される日々ですが、一応のちふり返られるよう、メモを残しておこうと思います。


都内南部、私鉄某駅から徒歩4分の物件を見つけた。


この物件は別に業者さんから紹介を受けたわけじゃないのですが、たまたま、この業者のポータルを覗いていたら、気にかかる物件だったもので詳細を調べていったのです。


スペックは以下

  • 都内南部、某私鉄各駅停車駅から徒歩4分
  • 木造、築10年以内
  • 評価は都内にしては十分
  • 間取りも絶妙、広めで、セキュリティも配慮
  • 利回り6%前半


まぁ、利回りだけだと「まぁ、そりゃそんなもんだわな。」という投資家目線では平凡な物件。
普通に購入したならば、資産化するまでに時間がかかる一方のもの。
立地を考えた場合、近隣に有名なでっかいターミナル駅があるため、経営上のリスクはほとんどないと思います。


ただ、先日の記事にもある通り、価格が高い=FCRが低いってことです。
もともとスペックが高い状況でこの状態なので、この値を上げていくのは結構大変。
何せこの市況ですから、物件価格をこれ以上吊り上げることでFCRを上げていくのも大変だし、ましてや、家賃を釣り上げることで利回りを上げていくのも非現実的(むしろ下がっていくことを考えるべき)です。


例の「イールドギャップ」をとりづらい状況。下手すると長期スパンで見たらマイナスのギャップになりかねないリスクをはらみます。


と思っていたのですが、ある日、そのサイトで、「値下げ」の文字があり、利回りが7%台に代わっていました。

  はて。この市況で値下げとな。何かあったのか??


とりあえず、業者さんに連らくして、該物件の資料を片手に、現場へ直行してみました。

物件は、立地条件、作りもしっかり。それで値下げをしているってことは、、、

現地の最寄駅から物件までの道のりはどフラット。
商店街も明るく、ふるさと新しさがうまくミックスして、すたれた感がない。


※都内で、投資対象とする判断はこういうところが重要だと思います。
ここは数字で現しづらい、「定性的な」観点となりますが、お金を払っていただく店子さんは、人です。
その街への「住みやすそうだなぁ。」「住みたいないなぁ。」を決める尺度って、実はそういうところだと思うのです。
僕自身も独身時代賃貸に住んでいましたから、あながち間違っていないと思います。

  この物件は、値段さえ合えばアリだな。


そう思った僕は、現地で嫁さん、子どもと別れ、業者へ訪問することに。
連絡した際、業者さん曰く、この物件は彼が専任で依頼を受けているらしいとのこと。
という事は、状況によっては「できるだけ早く制約したい」という心理が働いていると思って、Face to Faceでの交渉に移った方がいいと思ったためです。


やはり、売り主さん、事情がありそうだな。


業者さんの事務所へ行き、担当さんに状況を聞きました。
やはり、売り主さん、事情があってさっさと売りたいようです。


流石に、都内のあの規模の物件で、新しめであったとしても、6%台(まぁ、家賃はむしろ安めの設定でしたのでこの利回りは実は実力値以下ともとれましたが)は反応がなかったらしく、その業者さんが売り主さんを説得して、7%台に落とした。。


というのが経緯だそうです。


とはいえ、この利回りでも僕は手を出せない。(理由は上記参照)


『このご時世で、こういう購入額希望をだす僕もダメだと思いますが、表面で8%台に持っていけませんか?、もちろん、ありえない価格かもしれないのでダメなら担当さんの方ではじいてもらって結構ですよ。』


※家賃設定が安めだったので、これで価格交渉が成立すれば、適正家賃で、9%弱まで持っていける目録での指値でした。
 都内で、これだけの条件で現時点でここまで持っていければ、どう転んでも十分キャッシュもたまるので。


「うーん、昨日値下げしたばかりなんですけどねー、それって業者価格ですよー。kanaloaさん。」


『ですよね。まぁ、ダメ元です。ただ、もし、売り主さんが売る必要があって、確実に売却できる相手が欲しいのであれば、私であれば確実に融資持ってこれるので、心の隅っこに僕の存在を意識して置いていただけますか?』


と伝えておきました。


実はこの売り主さんは、聞くに、最近、差し押さえみたいなことをされているようで、この辺を考慮して、抵当が外せるぎりぎりの価格で攻めてみようと思ったのも裏事情としてあります。


こういうときは、「僕ちゃん、とっても買いたいの」オーラは封印するのが鉄則ですものね(笑)。


「あー、でも、この売り主さん、実は業者さんなんで、もしかしたらもあるので、私から話してみますよ。」


『あ、ありがとうございます。でも、売り主様の物件に対する想いとかもあると思うので、無理に言われなくても結構ですよ。』


そう伝えて、その日は終わりました。


数日後、業者さんから連絡がきたわけですが、
結果は残念。。。でした。


その辺の背景については、後編にて。
あなたの、今後の不動産投資活動のご参考までということで。


良い連休をお過ごしください。

【VOL.3】儲けの本質のベースはあくまでイールドギャップ:〜不動産投資家・不動産賃貸ビジネスオーナーのローン(借金)との正しいつきあい方(自分の頭のなか整理用)〜

昨日、メインバンクの担当さんから突然連絡があり、
「ご融資の打診ありがとうございます!!!」
と。
「へ?一体何の話?」と聞くに、どうやら、先日残念ながら見送った都内私鉄沿線4分の超欲しかった物件の業者さんが問い合わせしてきたようで。
僕も銀行の担当さんも要らぬ期待をしてしまった。。。どうでもいい話ですね。

1.イールドギャップってなんなのよ?

さて、前回の記事で物件儲けの本質は、イールドギャップからもたらされるという内容を書きました。


で、そのイールドギャップは何からもたらされるかというと、


  • FCR ( 全額自己資金で購入した場合のNOI利回り)
  • K%(ローンの全額に対する、年間総支払額の割合)


FCRからK%を指しいいたもの。です。


FCRは要は、年間の総収入から運営費を指しいいたもの、を、購入総額(物件価格+物件購入手数料(ざっくり物件価格の8%))で割ったもの。と捉えてください。※横文字にするとどうもとっつきにくい方。こんな感じでピントきますでしょうか?


FCRからK%を引いいた額を端的に言うと、



  • 物件購入の際、全額自己資金で物件を購入できないあなた(僕)がいます。
  • 購入するためには、自己資金+残りの金額を金融機関さんに協力してもらって、融資してもらうことになります。
  • 当然ですが、金融機関は、融資をすることでご飯を食べている人たちだから、お金を貸すことで、手数料である「金利」をもらうことになります。
  • あなた(僕)は、自己資金分から得られた収入(これはまるっと自分のもの)と、家賃から得られる収入を、毎年元金+金利を支払って、金融機関とそれを享受します。(シンプルに言えば山分けですw)
  • のこった残金(すなわち、ローンしたからこそえられた儲け)+自己資金分からえられた儲けが、年間のキャッシュフローということになります。


上記の「ローンしたからこそえられた儲け」を算出するための数値が、ローンコンスタント(K%)ということです。


あったりまえですが、ローンを組む目的は、「あなた(僕)一人の資金力ではこの不動産賃貸ビジネスがやりたくてもできないから、他人のお金の力を借りてビジネスを開始し、そのうえで、儲けを得ていく」ことですよね?


「ローンしたからこそ得られた儲け」の値が得られなければ、ローンをする意味がないということでもあります。


自己資金1000万突っ込んで、FCR7%であれば、70万儲かる投資があったとして、アパート投資で自己資金1000万の物件を購入して5000万の物件を買って、手取りが50万だったら、やる意味があるか?ってことです。


前回も言いましたが、「よほどストイックな人でない限り、やる意味なし」と考えるひとが大半だと思います。


2. 僕の品川物件の購入時点でのイールドギャップはどのくらいだったのか?


では、僕の品川物件ではイールドギャップはどの程度だったのか?


購入当初は、FCRが6.51%(なかなかでしょ?今は、賃料下がった部屋あるので、6.36%ですが、それでもまずまず)でした。
で、ローンコンスタントは、5.47%でした。
お、意外とギャップなかったのね。


今年の夏の終わりに、ローンの金利固定期間が終わります。(当時東日本大震災あとともあって、金利設定と固定期間設定に非常に悩んで、リスク回避をとにかく考え、結果として5年固定としました。が、今思えば、あれだけネガティブ相場なんで、3年とかにして金利低めにしてもらうという判断が正しかったのかもしれません。難しいですね。)


さて、5年経過した時点のローンコンスタントはどのくらいか?弾き直してみます。(そういえばやってなかったので)
ローン金額は差し控えますが、結果としては、
購入時点のFCR(6.51%)前提で、6.45%。
現在のFCRは、(6.36%)。。。   あれ? 。。。



。。。
。。。。
。。。。。



これって、「逆レバじゃん!!!」(げー!!!)



おいおい。
おいおい。こんな悠長な記事書いている場合ではないではないか!!!


0.09%だけど、紛れも無く、逆レバだ!!


一応、年間のキャッシュフロー的には、十分プラスをキープできる程度のものですが。
えー、想定していませんでしたが(笑)、こういった形で、ローン返済が進むと、このローンコンスタントという数値は上がっていくものです。
(年間総支払額➗ローン残債 なので)
僕の現在の投資は、全額自己資金で、6.36%の投資できる物があるとしたら、現時点では、ローンした分からのキャッシュフローが逆にマイナスに働き、その分が自己資金分のリターンから差し引かれている状態といえます。


ん?。。


いや、待てよ。なんか違うような。。。


ネット収入は(多少減少しつつ=FCRは下がり気味)でも、年間総支払額(ADS)は変わらないのだから、CFも殆ど変わらないんだけど。。。
もしかしたらFCRの算出の仕方が問題なのかしら。


FCR=NOI➗E+LB (全額自己資金の場合の初年度利回り)


。。あー。もしかして、5年経過しているから、FCRの計算の仕方がちがうのかしら??


正しくは、、、


FCR=NOI➗E+5年経過後の残債?


これで割ると、FCR=7.24%
K%=6.36%


だとしたら、大してキャッシュフローに大きな変化はないから、今の状況(年間CFの状況)とマッチするんですけどね。。。



ただ、FCRって、経年でLBを減らしていくという考え方は正しいのでしょうか?
今度猪俣さんに聞きに行こっかな。(他のサイトで使われているFCRって表面的なところしか触れていないし。)


兎にも角にも、ローンコンスタントは確実に上昇しているわけですから、これを下げる対応が必要です。
現在、現金が川崎物件の売却でかなりありますから(さっさと現物に変えたいんです。。。)、この際に思い切り金利を下げることにします。


例えば、残債を20年、金利1.2%(多分今の僕の資産状況ならここまでなら行けると思う)であれば、k%4.79%
これなら、仮に初年度のFCRとかわらなくてもCFは十分に取れますね。


更には、自己資金を若干繰り上げして、LB(残債)を更に下げることで、ほぼ、安全圏に入ることができるはず。
ただ、自己資金繰り上げ返済をシナリオとするならば、変動金利にして、半年見直しという単位しておき、その間に物件を購入するというシナリオもありますね。


僕はこんな感じです。


常々思うのですが、イールドギャップの特性(FCRとK%のギャップ)から、やはり、物件の仕入れは重要になると思っています。すなわち物件購入総額のことです。
これが大きいと、FCRはスタートから小さいわけです。
昨今の融資状況は1%台で25年以上なんてザラのようですね。ただ、これ以上のギャップをとるのはもはや厳しい状況にあると思うのが正常な感覚だと思っています。だって、FCRが5%平気できってきますから。


ちょっとした物件の運営状況によって、FCRがさがる(裏を返せば、NOIが下がる)と、あっという間にK%とのギャップが狭まって逆レバになりかねませんし、逆にFCRを上げるのは結構きついと思っています。
特に対して需要が無いエリアで駅から10分付近で新築だワ~イ。とかで買ってしまうケースとか。
もともとプレミアが乗っかっていたら最悪です。
数年の後に逆レバ確実で、金利交渉したくても、もともと下限に近い金利なのでそうそう下げてくれるとは僕は思えない。金利もヘタしたら上がるかもしれない。


とすると、早々に損切りで売却。。。という憂き目も。
いや、売却できればいいけども、それすらできないとなると。。。


ちょっと、怖いっす。


ということで、現在の市況で、普通に出回っている、普通の新築で、明らかに新築プレミアムが乗っかった物件を購入するのがいかに危ないか。
今一度、冷静に考えてみたほうがいいかもしれませんね。


※でもなー、FCR6%なんて最近みたことないなぁ。(こないだ、FCR6%超えできそうだったんだけど。。。無念!)

【VOL.2】儲けの本質のベースはあくまでイールドギャップ:〜不動産投資家・不動産賃貸ビジネスオーナーのローン(借金)との正しいつきあい方(自分の頭のなか整理用)〜

先週、都内の某私鉄駅徒歩4分の超好立地の物件で、もう少しで形になりかけた交渉がありましたが、結果は撃沈。
この辺の経緯については日を改めて。結構いいところまで行ったんですけどね。(くやP)


さて、間にオリラジネタを挟んで、本論へ。

不動産投資での儲けの本質はたぶんイールドギャップのはず。


不動産投資のセオリーって、木造・区分・RC・戸建て・シェアハウス・民泊・簡易宿所(これはもはや旅館業ですが、本質はまだ不動産投資の色が残っているので)と色々あります。


あらゆる投資家があらゆる努力をして、成功した結果「この方法がベストだ!この方法以外は邪道だ!」的なことを書かれる方いらっしゃるようですが、僕個人としては、別に手段はどうでもいいんじゃないかなぁという立場です。
その時々の、経済状況、投資家・オーナーの資産背景、融資の場風によって、適切な手段をとっていくのが正しい投資家・ビジネスオーナーであるはずなので、あまりたくないなぁ。という感じです。


昔は、僕もやるならば、地域でいえば、都内・神奈川東部と限定していますが、それはあくまで「僕が知っている場所であり、融資側面や、フットワークの面からしてもビジネス上のメリットが多いから」であって、それに固執しているわけでもないんです。
※始めた当初は、「都内・神奈川東部命!!!(他はダメだ!)」というスタンスでしたが、あれは、たぶん、、別の僕です


僕が、投資(事業)をやる上で、理論上の「教科書」と定義しているのは以下の本(毎度しつこくてすいませんが)

誰も書かなかった不動産投資の出口戦略・組合せ戦略 改訂版

誰も書かなかった不動産投資の出口戦略・組合せ戦略 改訂版


なのですが(あ、猪俣さん、ボチボチ、上記の改訂版出すみたいですよ。出たら速攻買います。)


同著でも「レバレッジ判定」の章で「イールドギャップ」について言及しています。


レバレッジ、といえば、てこの原理であり、ロバート・キヨサキさんの本でも再三登場する言葉なので、あえて説明はしません。
不動産投資でいえば、例えば、100万円で1000万の投資をする。というイメージです。


ただ、1000万円で1億円のローンをしたとしても、本当にレバレッジが効いているかというと、それは、一概に「効いている」とはいえないようでうす。せっかく苦労して、物件を手に入れて、融資も通してもらったのに、「いや、それレバ効いてないんじゃないの?」と言われたら悲惨。
苦労した挙句、自己資金を投入した投資よりも実入りが減るってことです。→即ちこれは逆レバが効いているということ。


  • 自己資金1000万円で、年間5%の実質利回り⇒50万円手取り
  • 自己資金1000万円で、、5000万投資⇒40万の手取り

上記が端的に言うと「逆レバ状態」というわけです。
物件を見つけて、いろいろ調べて契約して、金融機関との契約して、決済して、念願の物件を手に入れて、運営して、家賃不払いや夜逃げを乗り越えて、おー、やっと1年たった、さぁて手元に残った現金は、、、


おー、40万。

と思っちゃうのです。
儲かって(いるように見えます)もんね。



でも、ちょいとお待ちを。
1000万の他の投資があって、例えば、海外口座を作って、そこから海外のファンドに投資したとします。(国内のファンドは、大抵は買った瞬間から損が確定してしまう構造である、、、という話を聞いたことあるので、買いません。)
例えば香港のファンドなどでいえば、7%の投資なんてザラにあるようで、(ま、為替差益はさておきとして)5%の利回り(リスクはもちろんあるにせよ)商品なんて結構あるみたいです。



片やレバレッジをかけて、自己資金1000万突っ込んで、5000万の物件を買って、実質4%。
いろんなリスクあるのに。。。


それって、投資の意味あるんですか?
という話です。


無論、


  • その間、不動産投資をリアルに体験できる(のちにお話ししますが、逆レバ状況ということは、恐らく、想定したFCRを確保できていないか、そもそも買い方を間違えてスタート時点で逆レバ状態になっている悲しい状況なので辛い状況のはず)なので、不動産投資の経験値が上がる。
  • 融資などの勉強ができる。
  • 税金の勉強ができる
  • ちょっとだけ所有欲を満たせて、他人にドヤ顔で自慢話ができる(実態はともかくとして)


という、レバレッジとは違う観点での副産物的メリットは享受できるかもしれません。


「うん。それでオッケー」


というあなたは、この先のお話は読まなくてオッケー((笑))


でも、本当はそうじゃないですよね?


   収益不動産は、買うことが目的じゃないでしょ?買って、お金を儲けていくことが目的でしょう?

不動産投資の極意はここですよね。あ、一応キャッシュフローベースでは儲かっているのか(汗)。
でも、、、、まぁ、本質は違いますよね。


せっかく虎の子の自己資金(一生懸命働いて、お小遣いも削ってためてきた大切なお金である方がほとんどでしょう)を使って、賃貸不動産物件を使って商売をするんですから、ちゃんとレバレッジ効かせて効率よくお金を儲けていかないと意味ないですよね?


まぁ、まだ目論見より「儲かる額が少なくなった」だけならまだいいのですが、
レバレッジは「諸刃の剣」と言われるのです。


そうです。儲からなくなって、逆に「手元からお金が出て行ってしまう(持ち出し発生)」という状態になりえるという事。
これはやばいです。
次回以降整理しますが、この持ち出しは、レバレッジが効いていれば効いているほど、発生しやすくなるという事です。
まずはこのレバレッジの「負の力」を理解しておいてください。


では、このレバレッジが効いているかどうか?それはどうやったら判定できるのか?


その判定をするための指標が「イールドギャップ」というわけです。


端的に言うと


  • イールドギャップがプラス=>レバレッジが効いている
  • イールドギャップがマイナス=>逆レバになっている

ということです。


で、その値はどうやってきまるかというと、

  物件のネットの利回り(FCR)-ローンコンスタント(K%)=イールドギャップ


という事です。


平たくいうと

あなた(僕の)物件のネットの利回りから、この物件で組んでいるローンの全額に占める年間の総支払額の割合を引いた割合が、プラスならレバレッジが効いていて、全額自己資金投資よりも効率よく投資ができているという事です。マイナスはその逆ということ。


ピンときますかね?


次回は、この辺を僕の投資を例にお話ししてみますね。(情報開示できる範囲で、ですが)


さ、今週もいろいろ大変でしょうけど、お互い頑張ってまいりましょう!!
コメント等、お気楽にどうぞ(ただし、できれば建設的なネタでお願いしますねー)

原点回帰、いい言葉です。頑張れ!オリラジ!

今回は、不動産投資とは全く関係ないです。
思うところあり、ちょいと書いてみたいと思いました。



  I'm a Perfect Human.



流行に敏感な人ならば「あぁあれね」というでしょう。
そうでう。アレです。



【公式】PERFECT HUMAN 歌詞ありver.【オリラジ】



ね。まったく不動産投資と関係ないでしょ。(笑)



オリラジと言えば、「武勇伝・武勇伝♪」で一世を風靡したお笑いコンビ。
近年のリズム系の新しい形をつくってきたコンビと僕は認識しています。


上記は、曲だけですが、実はこのダンスは、武勇伝のネタの延長で、アっちゃんすごいねーをおそらく「Perfect Human」という言葉で表現したちゃんとネタにリンクしたものだと僕は考えています(公式チャンネルだから、個人的には武勇伝ネタからPerfect Humanにしてほしかったなー)
ENGEI グランドスラムのオリラジのネタで引いた方がいいかも。ネタの良さが分かります。


楽曲はさることながら、ダンス(バックダンサー含む)、藤森のラップもかなりクール。
あっちゃんのサビのダンスもクール。


聞いた人は分かると思いますが、あのフレーズは残りますね。


このネタは、僕個人は、「お笑いの流れを変える、かなりインパクトのある出来事」だととらえています。
別にお笑い評論家ではないのですが(笑)。
ただ、このネタに影響を受けているのが一般の人間だけでなく、お笑いの重鎮クラスが表向きには認めたくないけど、言葉の端々に自分のスタイルに対する危機感というか、違和感を覚えていることが見え隠れするからです。


ENGEI グランドスラムのネタ中、司会のナイナイの二人の表情が時間の経過とともに変わっていくのが手に取るように分かります。
終盤、岡村が、突っ込みいれるのですが、あれは岡村本人も悩んだと思います。(彼は後日ラジオで、あのタイミングでこの突っ込みを入れるかどうか悩んだといいます。)


「あの流れをそのまま流したら、お笑いがお笑いでなくなる(違うものになるんちゃうかな)と思った」


という言葉が印象的でした。


つまり、お笑いのトップを走るナイナイですら、あのネタに圧倒的な新規性を感じるとともに、同レベルの違和感を覚えたという事なんだと思います。
これって、既存の概念に新しい概念が入り込むときに現れる現象という気がしてます。


既存のお笑いの概念にこれだけの強烈なインパクトを与えているオリラジ。
個人的にはすごいと思っています。


オリラジ本人がネタの冒頭で、「10年目の原点回帰!」と言い放つのですが、実はこれには背景があります。
彼らは、武勇伝のブレーク後、リズムネタは面白くないということでさんざんこき下ろされた挙句、そのネタをやめ、王道の漫才をやったそうなのですが、これが全く才能がないと判断したんだそうです。


そして、改めて自分たちに何ができるか?を深く考えて、「他人にできない、自分たちにしかできない事=リズムネタなんだ」というところに帰着したんだそうです。
であれば、改めて、このリズムネタを深堀して、ホカにまねできないネタを作ってやる。と。

   まさに、「原点回帰」。


10年間に及ぶ、自分の芸の深堀の結果、生み出されたのが、この「Perfect Human」だったというわけです。



このエピソードを聞いてから、このネタを改めてみると、彼らの「芸人魂」が心に響き、笑うどころか、感動すら覚えました。
お笑いで感動を覚えたというのは僕自身初めてです。
やはり、このネタは、お笑いの一種のパラダイムシフトといっても過言ではないのではないでしょうか?



あのネタができたとき、あっちゃんの嫁さんの福田萌ちゃんが、「このネタ、だれが何と言おうと、1年やり通しなさい」とあっちゃんに伝えて、そしてこの今のブレークがある。と本人が言っていました。
いいですねぇ。芸人の嫁さん魂。しびれました。


いろんな意味含めて、オリラジ、今年期待してます。紅白出ちゃえよ。


なんでまたこんなこと書いたかというと、
現在本業では、かなりレガシーなシステムに突っ込む機器の開発マネジメントと現場をやっています。
巷では、「んなもん、高いだけでさっさと安いシステムに変えちまえよ」という話すら出るほどのものです。


外野から好き勝手言われる、という意味ではちょっと彼らを勝手に重ね合わせてしまいます。


でも、実はこのシステム、お客様の立場からしたらなくてはならないもので、システムの果たす価値という意味では、なくしてはならないものであるという事を最近確信するようになっています。


同時に、これは僕らじゃないと絶対できない分野ですし。


一時期僕もローコスト開発がいいのではないかと考えていた時期があったのですが、非常に厳しい世界だし、後発では戦えない。
ならば、もう一度、原点に返って、お客様が何を求めているのか?を掘り下げていったとき、
今開発しているシステムが実はそれなんだと気付いたのです。
僕らがこの開発を続けることは、エンドのお客様の幸せを実現することになると。


まさに原点回帰。


オリラジのこのネタとネタができるまでのエピソードを聞いていて、彼らの原点回帰までのプロセスと僕のプロセスを重ね合わせてしまった。
※ただ、僕の場合、パラダイムシフトまでに至っていないのがいまいちかな。


そんな、話でした。


むりやり、不動産賃貸ビジネスとつなげるならば、


物件が高止まりしている中、様々な手法を模索して、本質をみうしまわないよう。
不動産投資は買うのが目的ではない、買って利益を出して、借主さん・管理会社・そして大家の我々が幸せになることなんでしょ?


これを原点回帰。


では、原点を守りつつ、パラダイムシフトするには???
これは、僕を含め不動産賃貸ビジネスに関わるあなたの課題ですね。



ということで。


〆がいまいちですが、徒然に。でした。


お休みなさい。

(2)不動産投資家・不動産賃貸ビジネスオーナーのローン(借金)との正しいつきあい方(自分の頭のなか整理用)

ローンとの付き合いなんてタイトルを作って後悔しております。
意外と内容が詰まんなくなりそうな気が、、、
と思ったら書いた日のアクセスが結構かかずいったので頑張って書かせて頂きますね。


まず、そもそも、僕らが「なぜ、ローンを組んでまでして、不動産投資をするのか?」を考えてみたいと思います。
形而上学的な話かもしれませんが(んな高貴なもんじゃないかw)、一応ここを抑えておいたうえで、その先に進むことにします。


多分、大半の人は、

   んなもん、自己資金が大してないんだから、他人のお金の力を借りて大きなお金を使って大きく稼ぐ


となると思います。


きっとあっていると思います。
僕も同じ思いです。


※この単純な原理がこの後の話でも重要になってくるんです。


人によっては、借金は借金なんだから、自己資金投資が最強なんです。借金はしちゃいけない!!
という方いらっしゃるようですが、、、


うん、全然間違っていないんですが、、、それを語る時点で論点(というか、前提)がずれているんですよね。。。
そもそも僕ら「他人のお金の力を借りて大きな力に変える族」と生きている世界が違うんですから。
この辺で論理を展開されてもちょっとなぁ。と。
一般市民の生活館と、貴族の生活感の違い的な乖離があると思うんです。


なので、ローンの力をかりるあなたは、全額自己資金での投資については、次のステージとしてとっておくくらいの考え方にしておくことをお勧めします。
じゃないと、投資スタンスがぶれますから。



レバレッジの本質はなにか?


ローンの本質は、上記の「小さな力(我々零細投資家)が、大きなものを動かす(他人のお金の力を借りて大きな物件を買う)ことにより、より大きなリターンを得る」ことにあります。


即ち、レバレッジを効かせることにあります。


ローンの力はまさにここにあるわけですが、同時に、レバレッジは「諸刃の剣」であることも、、、まぁ、今更言う必要もないですね。


よく、FXとかで、50倍とかのアホみたいなレバレッジを効かせて、市場から追証求められて追い出されるっっていう、チャレンジングな投資家がいるようですが、実はこの人たちはレバのプラス部分に目がくらんで、マイナスの力を無視しているひとだっていうことですよね。
※以前、FXの勉強していたころに、ヴァーチャルFX取引でレバ10倍取引してみたことありますが、たかが遊び(あ、相場は実相場とリンクしているんです)ながら、市場に入った日にはそれはそれは心臓を冷やしてしまうほどおっかないものです。


この本質をしっかり頭に叩き込んで、「ちゃんと勉強して、自分を合理的に動かすことができれば」ローンは間違いなくあなたの味方になるはずです。


事実、僕らは、このレバレッジの力を使って物件を買って収益を得ている(もしくはこれから得ていく)わけですから。
僕の川崎物件から得られた出口での利益も、このレバレッジの力を利用していたからこそ、の恩恵なのです。


ここが理解できると、
僕は首都圏派だぁ、地方最強とか、RC命とか、築古最高とか、、、この辺の議論自体に意味がないってことが分かると思います。


※この主張は、個々の投資へのスタイルの話なんで、好きなスタイルを選べばいいんです。他人のスタイルを互いに否定すること自体が不毛なんです。
だって儲かる人はどんなスタイルで儲かってますもんね。
逆に儲からない人は、どのスタイルをとっても儲からないもんです。


大事なのは、ローンを「あなたの常に味方にしておくために、ローンから得られる利益の根源がどこにあるかをロジックとして理解しておくこと」なんです。
きっと。


でも、このレバレッジって、投資の最初の時点では、有効に効いていたものが、投資開始から月日が流れるにつれ、状況が変わっていく、いわば「生き物」なんです。


放っておくと、気づいたら「あれ?なんかおかしい」という状況に陥るというちょっとした曲者です。


では、レバレッジを管理するために何を使うか?(それがFCR・ローンコンスタント(K%)・イールドギャップの指標)



レバレッジという生き物を、飼い主であるあなたが管理する必要がある」


もしかしたら、この概念自体がピンと来ないかもしれませんが、要は、「何事も最初と中ごろと終わりがあって、すべてをちゃんと管理しないと暴走し始めるから気を付けておけよ」ってことです。


幸い、不動産投資の理論にはレバレッジを手なずける手段(指標)があります。


これが、


  • FCR(総収益率)
  • ローンコンスタント(K%)
  • イールドギャップ


です。いずれも、レバレッジを管理数上で重要な指標となりますので、極力理解されてください。
もちろん、巷にいる不動産投資のコンサルタントと呼ばれる方々は、まず、間違いなくこの指標がもたらす意味を理解されているはずですから、その方に頼んでこれから所有する、そして所有中のレバレッジ状況を管理してもらうというのも手です。



ただ、不動産賃貸ビジネスを営むあなた(いわば、社長のあなたです)であれば、ここはしっかり抑えておきたいところだと思います。


ここを腹に落としておかないと、せっかくローン組んででっかい物件を買ったのに、

  あっれー、お金が増えないなー。どして??


ってことになります。
くれぐれもご注意を。


で、ここを理解できると、出口戦略も建てられるようになると思います。
この物件が実はレバ効いていないから、組み替えて改善しようとか。そういうポートフォリオ構築がなんと自分でできちゃう(はず)なのです。


てことで、次回につないじゃいます。


#明日も、会社の上司にビシバシ鍛えられてきます(あー、胃がいてぇ)!!お互い頑張りましょ!!
 おやすみなさい。

不動産投資家・不動産賃貸ビジネスオーナーのローン(借金)との正しいつきあい方(自分の頭のなか整理用)

土曜の夜、クレイジー・ケン・バンドを聞きながらコーヒーを飲んでます。
週末の過ごし方としてはなかなかじゃないかな。


あなはいかがお過ごしですか?


先日、黒田さんのマイナス金利で、巷では金融株が下がったり(これは、まぁ、自明というか)、不動産関係株が上がったり、、不動産購入希望者にはローン金利が安くなるから有利だという、これまたありがちな報道が賑わしていますが、、、


我々不動産投資家・不動産賃貸ビジネスオーナーにしてみれば、

  ものっすごく、カオスな状況におかれたカエル状態


という感じでしょうか?


  • 金利は間違いなく下がるから、BSが悪くない投資家は銀行が融資したがる
  • でも、売り手は超強気だから、さらに物件価格は上がる。
  • 金利は下がるから、イールドギャップ(後述)は保てるからCFは残るし
  • でも、やっぱ、ちょっと危ないなー


こんな感覚じゃないでしょうか?
知らぬうちに、茹でカエルとなるか、、、カオスな井の中を匠に泳いで、井の脇にある僅かな隙間を見つけて無事このカオスな状態を抜けきれるのか、、、



難しいですね。



世界的にも、日本国内的にも不安材料がたくさんなのにどうしてここまで不動産にだけマネーが流れこむのか?
ファンダメンタルをよーく考えてみることだと思います。


性格は違いますが、8年ほど前に世界を震撼させた事態も実はこういう「なーんか、不安だけど、まぁいいか、儲かる(ような気がする)し」というつかみどころの頃のない根拠を頼りにしていたことが引き寄せたのではないかと考える次第です。


現在、不動産投資の物件への融資は、低属性の人にもバンバン出ていると聞きます。(一部例外が出てきたという話もあり)
パッケージレベル(中の組成物は見えなくなる)でやっているのですから、それはまぁ、まさに、、、という気もします。
※ただ、このリスクを他のリスク商品とごった煮にして証券化していない(多分されてないはず)のと、アメリカの住宅市場の規模と比べれば、、ですね。


おっと、知ったような事書いてしまいました。(えー、昨夜サブプライムのおさらいをした結果を吐き出しているだけでございます)


とにかく、こういった市況で、我々孤高の不動産投資家・不動産賃貸ビジネスオーナーが銀行融資(ローン・借金)とどううまく付き合っていき、5年先の市況が見通せないカオスな海を乗り切るのか?について


今一度、「ローン」という観点から考えてみようと思う次第です。



、、、えー、要は他のネタがなくて困ってしまったという本音が見え隠れする点は触れないよう。。




『マネー・ショート 華麗なる大逆転』予告編


この中主役の一人「クリスチャン・ベール」が演じるファンドマネージャーサブプライム危機を市場がはじき出す様々な「指標(要は数字)」から予見し、実際にそれが起こることが証明しているように、やはり数字が示す値というのは(前提とその使い方を本人がちゃんと理解している前提で)常に正しいはずです。


怖いのは、
この数字を見ても「いや、これこれこういう理由で多少自分の想定する数値から下がっていても大丈夫だよ」という「負のバイアス」がかかってしまい、合理的な判断ができなくなる心理状態かも知れません。


ですので、こういう市況で、改めて僕もローンとのつきあい方を考えなおしてみようという次第です。


上記映画や、他の書籍でもちょくちょくみるマーク・トウェインの名言ですが、

やっかいなのは、何も知らないことではない。

実際は知らないのに、知っていると思い込んでいることだ。

(英語)

What gets us into trouble is not what we don’t know.
It’s what we know for sure that just ain’t so.


こうなってしまわないよう、今一度おさらいしてみようかと思います。


具体的な話は、次回から2回か1回程度でまとめます。


理屈をこね回して眠くならないように具体的な状況を踏まえて整理してみますので、参考にしていただけると幸いです。


こういった市況で、初めて不動産投資家として参入しようとしているあなた。
早く物件を手に入れて俺も!という気持ち。わかります。これについては否定するつもりはないです。同志として歓迎します。
ただ、同時に「超冷静な目線」も持っていただきたいなと思います。


この市況で、不動産賃貸物件にバンバン融資がでるというのは、チャンスであると同時に、


    とんでもない残念物件を超高価格で入手させられて、その後、荒野に放置される可能性も十分に考えられる


ということです。
脅すようで申し訳ないのですが、融資サイド(金融機関)も、物件を売りたい側も、誤解を恐れず申し上げるならば、

とにかく、数字を残さないといけない。が優先されており、あなたの将来はその次くらいの位置づけ(場合によっては知ったこっちゃない)


です。穿った見方かも知れませんが、ここはビジネスの世界です。
不勉強な人間・不動産の世界を甘く見て入ってくる輩に対しては、当然そのような扱いを受けても文句は言えないということです。
彼らもプロですから、そこは冷静だと思います。(実際に何人かの融資サイドの人との会話、仲介の方のぶっちゃけトークを踏まえてですので、間違っていないと思いますよ。)


物件の良し悪し、物件評価をどう考えるか?、出口の取り方(長期か?中期か?短期か?)、リスクをどこまで取れるか?物件をどこまでふくらませるか?
という戦略・戦術はアナタ次第で決まります。
ここを全く持たずにこの世界に身を置こうと思ったら、身ぐるみ剥がされると思ってください。


そのための論理武装としての一つである「ローンとのつきあい方」は、広義な「不動産投資」の戦略郡の一つと思ってもらっていいのかもしれません。


明日以降書くのはあくまで僕個人が整理した戦略・戦術の一つなので、参考程度にしかなりませんが、あなたの今後の戦略として何かお役に立ててて貰えれば幸いです。


さて、今夜は、この業界にいながら、IoTの知識が低いと思ったので(不動産テック・Fintech華やかざりしなので)本を数冊読もうかと思ってます。
そして、明日は、息子とドラえもんの映画を見に行ってきます。


それでは、良い週末をお過ごしくださいね。
おやすみなさい。


※世の中の動きが不動産賃貸市場に与える影響はなんとなく肌感覚でつかめるようになってきたつもりですが、この辺をテクニカルな観点でつかめる多面的な指標を調べている最中です。